シボレーに乗ったらいきなりパンクした。人生初パンク。やはり車は日本車が一番だと思った。


ドン・キホーテをちゃんと読んだのだけど、400年前の本とは思えない近代的なおもしろさにびっくりした。解釈学的考察は嫌いなのだけど、戦争で片手を失い、5年間の奴隷生活を経て、ぱっとしない人生を送っていた50歳の人間が書いたのだと思うと、笑えるところも笑えなくなる。もともとドン・キホーテをみんなで馬鹿にして笑いをとるところは気分悪いんだけど。後半は本筋から離れて勝手に挿話と称した短編集になってしまったり、遅れた分、己の全てを詰め込もうとする作者の気負いが凄い。詰め込みすぎて収集がつかなくなるのもおもろい。永田寛定訳のを読んだのだけど、この訳者もやばい。「こまったでがす、学士様。ふみの文句がさっぱり出てこねえだ。書き出しは、《とうとく犬もくわねえ姫へまいる》だったがね」

ドン・キホーテ〈正編 1〉 (1971年) (岩波文庫)

ドン・キホーテ〈正編 1〉 (1971年) (岩波文庫)