最近はプリプロを行っています。
上記写真はピアニカ録りでの山中さんの勇姿。ちなみに足踏みも同時録音。ジョン・リー・フッカーみたい。
ちなみに山中さんは練習中の新曲ではニール・ヤングばりのフレーズが降りてきたり、数々のレジェンドが舞い降りてます。
ちなみに肖像権は箱庭の室内楽に帰属します。



菊地成孔大谷能生の『東京大学アルバート・アイラー(東大ジャズ講義録・キーワード編)』を一気読み。
この『東京大学の〜』(以下『東大アイラー』と呼ぶ)は東大で行ったジャズ講義の講義録。
ちなみにこのジャズ講義、通年で単位がもらえる立派な授業。この時ほど自分が東大生でないことを悔やんだことはない(東大のマイルス講義も映画美学校での講義も行って無いけどさ)そんでもってこれはその後期分。
で、前期分の『東大アイラー(歴史編)』と映画美学校での講義録『憂鬱と官能を教えた学校』を並列で通読してたのですが、この『東大アイラー キーワード編』すこぶる面白い。

「全ての歴史は偽史である」っていう、いかにもゴダールなことを念頭に置いておいてブルース、ダンス、即興、ポスト・バークリーといったキーワードを扱いつつ、単なる“ジャズ史”にとどまらない、越境的なジャズ史観を展開しています。凄く刺激的でした。興味ある人はオススメ。


多分、ミュージシャンとしての菊地氏は、音楽を通じて、自身の理論を展開しているのだと思う。電化マイルスの発展的進化形としてのDCPRGや“偽史”のジャズ史の体現としてのソロとかね。これもゴダールが『映画史』を通じて行ったことと共通しますな。

しかし『映画史』観たくなったな。


(西川)

東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編

東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編