ミニアルバム「幾何学的カーニバル」発売が明日ですね。
今までライブ会場でしか買えなかったのが店で。
明日は千円札を握り締めて、CD屋にレッツゴー!





手が未だ治らず、家で楽器をひかない生活をしているため、
その時間の代わりに映画を見て暮らしております。
1日最低1本見るという、高校生の時のような目標をかかげ色々見ておるのですが
何かお勧めの一本があったら教えていただきたい。




最近一番印象的だったのは、エル・トポ。
チリのボリビア国境近くの小さな町でロシア系ユダヤ人の子として生まれた
ホドロフスキーさんによるメキシコ映画。この時点でかなり多国籍。

監督、脚本、音楽、主演が全部自分。低予算。
当たり前だけど相当ローファイ。でも1人でよくがんばったなぁ。
こういう全部自分でやらなきゃ気がすまない人大好き。


素っ裸の子供を後ろに乗せ、馬で砂漠を旅するオープニング。
円形の砂漠に住む4人のマスターガンマン(聖人に近い)と卑怯な手を使いながら戦い、
煩悶するエル・トポ。俺は神のはずなのに、こんな戦い方でよいのか?てな具合。
弾丸が当たったときのカットが凄い。かなりびっくりした。
(関係ないけどホワイトライオン伝説というファミコンRPG
主人公マリアがダメージ受けるときの顔も最初かなりびっくりしたのを思い出した。)


最終的に僧侶に転生し、フリークスの神と崇められ、旅芸人となり、
出稼ぎ先の街の人間を虐殺し、焼身自殺をし、再会した息子がその業を背負い物語がループ(相当かいつまみ)。




世間で言われるほど思想的に深いとも思わないんだけど(どっちかっていうと思想的にはベタに写る)、
この人の全てが注がれたんだろうという、エネルギーというか衝動というかルサンチマンというか
そういったものが画面からびしびし伝わってきて、引き込まれることこの上ない。
未完成な己の全てを無理矢理映像としてぶち込んだと感じ。
ダニエル・ジョンストンのYip/Jump Musicのような怨念を感じた。